終わりから始める@美郷町
おわりその日私は自分の人生に終止符を打つことを決めていた。自分の生きている意味が分からず、ただそこには空虚な肉の塊があった。どれだけ大切にしてくれる人がいたとしても変わらず孤独であることを憂いている自分が常にいることに気づいていたのだ。
意識が朦朧としながらも、自分の首を絞める手が疲れふと離すと、「どこかへ逃げよう」という気持ちが芽生えた。どこかったってどこへ逃げよう。誰にも見つからないくらい遠いところがいい。なんなら興味のあった農業ができるところがいい。そしてどうせなら自