翻訳は”パズルゲーム”、じゃあ通訳は?
遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます!
Selamat Tahun Baru!
どうでもいいことばかり書いている私ですが、今年もよろしくお願いいたします。(ぺこり)
昨日から久々に美郷町で雪が降りました。雪といえば、私が楽しみにしていることが一つあります。この間、北海道に住んでいる先輩から雪玉製造機について教えてもらいました。その道具を使えば雪をアヒル、熊など色々な形に簡単にできるそうです。
もう大人という自覚はありますが、雪遊びとなると、なぜか子供心に自然と戻りました。さっそくネットで買って、わくわくしながら届くのを待ちましたが、届いた時には全然降っていなくて、まだ一度も使っていません。。。
雪が積もりますようにとお願いしつつ、雪で運転が怖い~と思う人にこんな願いをするのは申し訳なくなったんです。。
さて、新年といえば、今年の目標はもうお決まりですか?
私は正直どちらかというと、年の初めに目標は決めない人のグループに入りますね。新年関係なく個人的に目指し続けたいことがありますので。。例えば、よりうまく翻訳、通訳できることですね。今まで生きてきた中で、翻訳・通訳がすごい人には会ったことありますが、特に「通訳は簡単だ」と言った人に一度も会ったことがないんです。
私の感覚では翻訳がパズルゲームみたいですが、通訳はメモリゲームとパズルゲームを合わせたみたいなものだと思います。今から私が知っている範囲で少しずつ説明します。
JETの研修で言われたものですが、翻訳も通訳も一つの言語から一つの言語に置き換える作業ですが、これもまた単純に置き換えるわけにはいきません。つまり、自然な訳になっているかどうかですね。一つの言葉の訳は必ず一つの言葉になるとは限りません。例えば、英語の「standard」を訳すと、インドネシア語では「standar」、「patokan」、「tolak ukur」ですが、日本語では「標準」、「水準」、「基準」という言葉があります。
どれを選ぶかは当然翻訳者・通訳者の気分によるものではなくて、文脈によります。そのため、両方の言語ができても、メッセージの理解がないと、正しく自然に翻訳・通訳することが不可能だと言われています。どれが一番合うかを探すみたいなものなので、パズルみたいですよね。
ここでちょっとクイズを出します。答えは最後でご確認ください。
翻訳は書面を通じて言語を置き換える反面、通訳は口頭で言語を置き換える作業の繰り返しです。そのため、翻訳はじっくり考えて、調べることができますが、通訳は違います。口頭で言語を置き換えるということは、ごくわずかな時間内に別の言語で同じ意味の言葉を伝える必要があります。相手が長く、区切りなく話すことによって通訳者は頭で覚え、整理しなければならないことが段々多くなります。だからこそ、通訳をする時にメモを取ることが大事です。
メモを取ると言っても、一言一句、書いていると喋る相手の速さに絶対に追いつかないので、相手が話した内容を自分が作った記号に変えて書きます。理論ではメモを取るのが大事なのは分かっていますが、実際にやると難しいです。なぜかというと、相手の話を聞きながら相手の話を覚えて、話のポイントを自分が作った記号に置き換えて、さらにそれをすぐ別の言語に訳しなければならないからです。そのため、語学力だけでなく、記憶力と瞬発力は通訳者にとっては必要不可欠です。もはやメモリゲームです。
自分の経験の話ですが、自分が作っておいた記号を覚えていない時があって、どうやって書くか、自分が書いたものなのに解読できない時があります。でも、通訳者には平常心を常に保てないといけません。通訳に限らず、緊張、パニックすると、自分の語学力が低下してしまうと言われています。そういう時はやはり焦らずパニック避け、相手にまた話を聞けばいいのだと通訳の先生が言ったことがあります。
通訳についてまだまだ書きたいですが、今回はここまでにします。
さて、クイズの答えをここで出したいと思います。