2024 今年最後の山くじらの郷・訪問者
12月24日(火)徳島県那賀町から同町職員と農業委員会の10名の方が年内最後の視察者として来町されました。
那賀町は徳島県南部の清流・那賀川の上流、平成17年(2005)に5町村で合併した人口約7200人の町です。面積は美郷町の約2.5倍、全国屈指の林業地帯“木頭(きとう)スギ”で有名な町でもあります。あわせて特産品は柚子、木頭柚子の産地としてブランド化され、観葉植物・オモトは生産量日本一。
写真は那賀川の長安口ダム、大釜の滝(初夏・秋)、大龍寺ロープウェイ・・・と美郷町と同じように河川にはダムがあり、四季折々の景色の美しい町からの来訪者(写真提供:那賀町)。
一行は正午前に美郷町に到着。まずは腹ごしらえ、町内飲食店またたびで昼食。
メニューは猪鹿鳥定食。
今年1月に美郷バレーの取組みで発表した美郷もみじブランドの一押しメニュー。今年、町がシカの取組みに本格着手した年でもあります。
年間1000頭捕獲される那賀町ではお馴染みのジビエと知りつつ、感想を聞くと「とてもおいしかった」とご満悦。料理もさることながら捕獲後の処理の良さが那賀町の皆さん実感されたようです。遠路、徳島県から来られて初っ端「おっ、美郷町やるな」という表情が10人から伺えました。
この日の午後、役場庁舎で美郷バレーや町の地域ブランドおおち山くじらの取組み、そして美郷もみじの取組み、そしてJR鉄道林の実証実験・・・と美郷町の視察メニューもこの1年で話題とあわせて豊富になりました(=美郷町の新たな魅力に)。那賀町農業委員会の方が一番うなずいていたのは自分事で実践しないといくら技術や講師陣が優れていても獣害対策は上手くいかないことについてでした。よく言われる金言「自分の畑は自分で守る」を第一にみんなで勉強から・・・。できないときは共助がその土地にあるかどうか、その土地土地で試されていると。
視察会場の役場2階の多目的室の空気も外の寒さとうって変わって和やかで熱気を帯びたところで青空サロングループのおかあさんたちの待っている町内乙原の集会所へ移動。
那賀町でもシカやイノシシがたくさん捕獲されているので毛皮を使ったクラフトの活動には大変興味があるとか。集会所に入るとすぐに展示されたクラフトに関心が移ります。
青空クラフト活動もこの1年を振り返ると新たな動きがありました。展示の中にシカ革のクラフトが新たなメニューが加わり、美郷バレーの進展に大きく貢献した年でもありました。今年6月、町内の飲食店や学校給食におおち山くじら(イノシシ肉)や美郷もみじ(シカ肉)を提供している美郷バレー協定企業・タイガー(株)がイノシシのなめし革に続いて、シカ革を青空クラフトに提供し、おかさんたちの新たな活動アイテムにとしてシカ革製品を発表。10月の美郷バレー・山くじらフォーラムで展示発表・販売。
この日はあいにく、火曜日のため(青空クラフトの活動日でない)地元乙原のクラフトメンバー4名がおもてなし。那賀町の人たちにコーヒーとお菓子をおもてなし。クラフト活動だけでなく、農村女性による獣害対策や地域づくりの話で視察予定の午後4時をまわるほど、視察の会話が盛り上がりました。
最後はお馴染みとなった観光スポットで記念写真“パチリ”
今年最後の来訪者、徳島県那賀町10人。
この1年を締めくくるにふさわしい地域づくりに前向きに取り組む人たちでした。オモトの絵がラッピングされた那賀町のマイクロバスが見えなくなるまで青空クラフトのおかあさんたちは手を振って見送り、この1年の来訪者の受入れが終わりました。
オモトは「万年青」長寿草といわれています。新年もいきいきと元気で新たな全国からの来訪者をお迎えしたいものです。