邑南町スキップの会と山くじら横断幕
4月13日(土)、美郷町と同じ邑智郡3町の一つ邑南町で男女共同参画を進める「スキップの会」8名の皆さんが美郷バレーの視察に町内乙原集会所にこられました。
スキップの会は合併前の瑞穂町男女共同参画協議会の関係者が新町を機に協議会の活動を続けていこうという思いで会を設立されました。様々な立場(農業・非農業・役場OB・議員・・・)の方で構成され、地域愛の伝わる会のメンバーでした。
この日は、なでしこ会乙原支部長(旧婦人会)で青空クラフト代表の安田兼子さんほか3名のメンバー、草刈りを一時中断して(「雅ねぇとキジ」)“雅ねぇ”こと、獣害研究家 井上雅央さん、また、邑南町は公民館活動が活発なこともあり、地元吾郷公民館の竹田勇・副館長も参加して3時間のあっという間の視察交流でした。
スキップの会のメンバーには美郷町出身の方をはじめ、いろいろなつながり(ご縁)があり、すぐに打ち解けて終始和やかな雰囲気で男女共同参画の域を超えて地域づくりで盛り上がりました。
最後は、お茶やお菓子を食べながら膝を交えて地域づくりに意気投合。
スキップの会のメンバーの皆さんのつながり(絆)や、住民活動として継続していく姿勢は、美郷町の進める「美郷バレー」を下支えしている住民関係者の主体性と実践、地域への愛着・想いと重なりました。
近隣の町とは言え、互いにその町の住民活動や事業をテレビのニュースや新聞でしか普段知り得ることがありませんが、スキップの会の方から「ホームページや文章もいいですが、やっぱり直接会って話を聞くのがいいですね」と。
新型コロナが5類に移行して来月5月でまる1年。「百聞は一見にしかず」その間の美郷バレー・山くじら地域ブランドの活動は、雅ねぇの草刈り(前回note掲載)と同様に、「やれん(=できない)、やれん(=もうだめだ)」と“めげる”ことなく(=あきらめてしまうのではなく)、誰かに助けを求めるものでもなく、コツコツと前向きに活動してきたことが、“人”という地域づくりの魅力の華がさらに輝きを増したと確信される3時間の交流になりました。
表紙の集合写真にある「歓迎 ようこそ、おおち山くじらの郷へ!」の横断幕は平成30年4月1日に廃線になった三江線の使用促進で盛り上げるための横断幕。当時、廃線後の観光や人の暮らしの往来の手段が危惧される中での廃線決定後の1,2年前の一時的な賑わいで使われた当時の遺品でもあります。あれからまる6年が経過し今、その遺品を前にスキップの会をはじめ、全国から訪れる視察者の記念撮影スポットになっています。今回の視察交流を通じて、地域づくりの共感は決して町の用意した事業メニューではなく、身近な住民の暮らしと熱い思いから生まれるものだと語りかけている1枚の集合写真になりました。