美郷町での弟妹達 #3 国際交流員の日常
美郷町はバリ島マス村と友好協定を結んでいて、30年間も交流し続けています。その交流を通じて、2022年ちょうど七夕の日に4名の技能実習生がバリ島から来町しました。続いて、同年の11月にまた一人増えましたので、現状では3名の女性は福祉関係のところ、2名の男性は農業関係のところで働いています。美郷町の記事で何回も彼らの顔を見たことがあるかと思いますが、フル・メンバー・ショットはこちらです。
彼らが来町してから「Kak」と呼ばれるのが日常になりました。
そして、彼らをサポートするのは私の仕事の一部です。通訳は言うまでもなく、日本語を教えたり、農業関係の勉強に付き添ったり、母国に住んでいるご家族への送金などのやり方を教えたりしました。通訳といっても、彼らは全然日本語がわからない、日本語話せないというわけではありませんので、助けが必要な時だけ私から補足したりしました。
また、出会いが合縁奇縁だったからか、皆さんと不思議に気が合って、仕事とは別でよく集まって一緒に飲んだり食事したり、どこかに遊びに行ったり、バドミントンをやったりしました。末っ子の私にとって、いないはずの弟・妹を持っている気分になりました。
それだけでなく、私と一緒にイベントにも何度も出てくれたり、イベントの準備も手伝ってくれたり、ガムラン・バリを一緒に練習・演奏したりします。
スムーズにやっているなあと思われるかもしれませんが、実はコミュニケーション関係でちょっとあれができたらさらにいいだろうなと思うことがあります。前回の記事にも説明したことがありますが、インドネシアには1340の民族がいます。つまり、民族語も何百もあります。東ジャワ州に生まれ育った私にとってはインドネシア語とジャワ語で話せるのは当たり前ですが、彼らにとってはインドネシア語とバリ語が当たり前です。共通語のインドネシア語がありますので、全然通じないということはありませんが、皆がバリ語モードになってしまうと、何を言っているのかわからなくて。。。別の惑星にいるような気分でした(苦笑)。なので、バリ語のプロまで行かなくても、わかればいいなと思って、今はすこしずつ覚えようと努力しています。
最後に、ここでクイズを出したいと思います。
答えはこちらです。
辛いものが好きなので、つい最初に覚えた単語は「唐辛子」です。インドネシア語で「cabai」(チャバイ)というんですが、ジャワ語では「lombok」(ロンボック)というんです。
因みに、バリ語でAのゆっくりは「alon-alon」(発音:アロン・アロン)、Cの私は「Tiang」(発音:ティアン)です。インドネシア語でいうと、ゆっくりは「pelan-pelan」(発音:プラン・プラン)、私は「saya」(発音:サヤ)です。
写真/文:アネタ