北海道厚岸町(アッケシ)から
令和6年10月16日(水)、北海道厚岸町から町議会議員5名、議会事務局職員1名が獣害対策で来町。
北海道からの視察は久しぶりになります。厚岸町(アッケシ)といえば、なぜか名前は昔から記憶にある町の名前。ただ、何が有名なのかは?という人が多いのでは。地図で調べると根室から西に1時間、北方四島も近く、北海道中央南部の日高山脈を越えた位置にある町は海山川湖、ハクチョウやタンチョウヅルの飛来、農業の1次産業が中心とあって環境保全に力を入れているという厚岸町の紹介。ふと牛を100頭以上襲ったヒグマ・OSO18は厚岸町の出来事と記憶に新しい。ヒグマは牛を襲うことがなかったが、人間が駆除したエゾシカを山に放置するようになって肉の味をおぼえたことにあると話されていました。
この日は秋にしては珍しく気温30℃近い、蒸し暑い日中でしたが厚岸町ではちょうど真夏の気温と同じ、一昨日の朝はマイナスだったと。
視察の会話の中で北海道からの視察第1号は新十津川町。平成18年(2006)10月に新十津川町職員が獣害対策研修で1週間、美郷町に滞在し公務に随行したことが最初でした。美郷町が誕生してまる1年、山くじらの取り組みがまだ知れ渡っていない時期でした。
この写真は美郷町奥山で獣害対策の話を新十津川町職員が聞いている様子。新十津川町といえば、奈良県十津川村で1889年に起こった大水害を機に北海道に開拓団として村民が移住した『新十津川物語』を思い出します。
視察では、美郷町議会議長の歓迎の挨拶後、美郷バレー課の説明。獣害対策では北海道と本州(北海道の人は内地という)でヒグマやエゾシカなどの大型野生動物、さらに自治体の農地面積規模も桁外れ、どういう点で視察の接点を持つか、共感を得るのか(=北海道から内地「島根県美郷町に訪れて良かった」と思っていただけるか)、その反応を探りながらの説明から一気に打ち解けて会話も弾みました。その後、イノシシの生息しない北海道ということで青空クラフトの活動も視察。ここでもクラフトメンバーのお母さんたちがいつもながら、人懐っこく受入れ。
お母さんたちからも「アッケシ?」「聞いたことある町」という声が。議員のみなさんから「いいとこだね」と。
コーヒーのおもてなし含め、15分程度の駆け足の現地視察でしたが、「記念撮影を・・・」ということで、美郷町の記念撮影スポットの前でパチリ。
北海道、内地(本州)、ところが変わっても“ヒト”を軸としたまちづくりの基本は全国どこも共通だと感じた
秋の一日でした。