疲れたら来なよ、美郷町
こんにちは!!!!
東京から来ました佐原(22)です。
普段は大学生をしています。
シティーボーイのように思われるかもしれませんが、実は静岡県出身でお茶畑の中でぬくぬくと18年間育ってきました。
そんな僕が今回2週間かけて美郷町に山体験に来た理由は主に3つです。
①聞いたことない土地に行ってみたかった
②大学生のうちにしかできないことをやっておこう
③就職活動で荒んだ心を癒しに来た
という3つの理由です。
詳しく説明すると、時は7月、就職活動が終わると同時に押し寄せてくる解放感と、この会社でいいのか?という不安、社会人として自分はやっていけるのかという恐怖が一気に自分に降りかかり、それまで自分自身が「楽しい」と思っていたことが1か月もの間、心から楽しめなくなっていました。
そんな折、友人から「農業してみない?」と声をかけられ、
一度人間の原点である、お日様が起きたら働き、お日様が落ちたら寝る、土を触って食べ物を作るという暮らしに触れ、メンタルを叩き直そうという思い、そして時給も出るしなんか楽しそうだと思い応募をしました。
今回はそんな僕の二週間の生活と心境の変化について記します。
まず初日に抱いた感情は、「めちゃくちゃ山の中じゃん」です。
iphoneの地図では近隣の大田市まで約30分と書いてあることもあり正直そこまで山の中にあると思っていませんでした。
道中に多く点在する点滅式信号機や深い霧が赤瓦の家々の外観と相まって全く知らない土地の山の中に来たんだなあという気持ちが沸き上がっていたのを鮮明に覚えています。
そんな中2日目、働かせていただく農家さんへの出勤道中、シカが道路に飛び出してきました。
道の横に流れる朝もやの立ち込める江の川も美しく、初日、2日目の生活を通して自然の偉大さに心を奪われ、久しぶりに不安を感じず心から「楽しい」と感じることが出来ました。
その後の1週間は、平日には地域おこし協力隊の方との飲み会や近所の方の家にお招きいただき食卓を囲んだり、役場の方と焼肉をしたり休日の出雲、石見旅行など濃い1週間を過ごしました。
その中で、色々な方から皆さんが現在送られている生活のお話や過去、未来の話を聞くことが出来ましたし、皆さんと楽しい時間を過ごすうちに自分の悩みというのも自然と晴れていき、心から美郷町を楽しめるようになっていきました。
その後も、昼はトマトを収穫し、夜は捨てる予定だったトマトをいただき、それを活かした料理を作ったり、近所の方の家で食卓を囲んだり、飲みに行ったりするうちにあっという間に過ぎていきました。
「長いようで短い」という言葉は美郷町での生活のためにあると個人的には思います。
ゆっくりとした時間のなかで、自然や地域の人と触れ合う濃い1日が山体験の毎日でした。
ゆっくりな時間なのにあっという間の2週間、控え目に言って最高です。メンタルも戻りました。
最後にかけられてうれしかった言葉を紹介します。
「都会のごみごみしたところに戻るのは嫌じゃろ、こっちでトマトずっとやりんさい、まあいつでも戻ってきなさい」
という農家さんからの言葉です。
2週間という短い期間にもかかわらずこんな言葉をかけていただいたことに対する喜び、そして帰ってくる場所があるという嬉しさ、
あと少しで始まる社会人生活も「美郷町に帰ってくればいいや」と考えることで少し気楽になりました。
最高の二週間でした。ちょっともやもやしてることがある大学生は山体験に来た方がいいです!!!
断言します!!!
最後に関わってくださった皆様、本当にありがとうございました。また来ます。
佐原