円山のサル退治3・要注意人物
9月15日(日)昼の12時37分。「休日にすみません、円山にサルの大群が入りまして今から追います、効率よく追い出すために1人でも2人でも山(円山)の反対側で待ち伏せしてもらえるだけでも助かります」と。
円山のサル退治の主人公・しんごちゃんからのLINEだ。朝から12時まで倒伏したメヒシバ(雑草)の草刈りに悪戦苦闘してやっと一息つくかいなかのLINE(行かねば・・・円山がサル山になってしまう)。
早速、追い払いのアイテム自転車(サルを追っかける)、ロケット花火・・・何よりも自身の体が武器。
円山周辺を車でパトロールしていたしんごちゃんに合流。防衛線の道路手前に大群30~40匹がちょうど出没した矢先で追ったら円山に入ったとのこと。
常日頃、持ち歩くロケット花火と乾燥剤(湿って不発にならないように)の入ったお菓子の缶と、専用の花火鉄砲。名誉の負傷(火の粉が服に引火して穴があかないため)防止にペットボトルと段ボール箱でプロテクターを装着。
何よりもサルは花火の音よりも人が一歩でも近寄ることを怖がるということでしんごちゃんが勢子になってサルの群れを追い、反対側で待ち受けて花火や自転車で追いかける作戦を決行。しんごちゃんが円山に新たなルートで登りはじめるもLINEから5分経過、しかも日中の蒸し暑い最中に2人以外に参加するのか?・・・。
反対側に行くと、とよっさん、やまちゃんの2人が花火鉄砲をもってすでに臨戦態勢。この2人も出没サルのサルにとって要注意人物。とよっさんは毎朝、日課の散歩で紙袋をぶら下げてサルを見ると花火鉄砲を取り出して追い払う、サルにとって機動力のある厄介な人物なのです。やまちゃんは非農家ながら家の周辺の円山と鉄道林のある山を往来するサルを長年追い払い続け、サルの群れたちに面が割れている人物。長い竹の先に花火の発射口をつけているので正確に飛ばすという自分が考案した花火鉄砲を持つ姿は威圧感満点。このさるにとっての要注意人物2人が参戦となれば鬼に金棒。
反対側で待ち構えていると目の前の竹藪の雪害などで乾燥して倒れた竹をサルの群れが慌てて踏んで逃げる音がメキメキ、バキバキと聞こえてきます。群れとあって子ザルや親ザルの声がたくさん聞こえる中、「ウォー」「こりゃ~」とボスザルの声と思いきや、しんごちゃんも枯れた竹をバキバキ踏み倒す音が。群れの混乱する「キィー、キィー」する声が高くなるにつれ、しんごちゃんも手ごたえを感じたのか「ウォ~、うぉー」という声がその大きさを増してきます。一方、待ち構える側は鳴き声としんごちゃんの声にめがけて、とよっさんとやまちゃんが花火を一斉に発射。サルの群れ30頭~40頭がどどっーと2人の間をすり抜けて鉄道林の山へ一斉に逃げる光景を目撃。
やまちゃんは追うように鉄道林に向かって花火を発射。
迂回するように鉄道林の山めがけて一目散に逃げる逃げ遅れたサルを自転車で追っかけるという闘いは佳境・クライマックスに。
時計の時刻は13時24分。真昼のあっという間のサルの群れへの襲撃でした。
サルの大群がさった後には静寂と道端に残されたサルの糞が円山のサル退治で残されていました。
その4分後、自治会LINEにはしんごちゃんから「ご協力のおかげですぐ大群を追い返すことができました」と。
円山のサル退治、「お前たちの居場所ではない」サルへの愛に満ちたメッセージ。この一件で主人公のしんごちゃんもサルにとって厄介な人物、要注意人物になりました。