夏合宿 その2 豚熱処理
9月26日の午前中、箱ワナに4頭のイノシシが捕獲されたとの一報がありました。
捕獲場所は残念ながら豚熱感染区域内でした。
午後から、美郷町から豚熱感染区域の野生イノシシ処理の委託を受けている美郷バレー協定企業・タイガー(株)の社員と麻布大学教授・フィールドワークセンター長 江口先生から豚熱の感染状況や感染区域内で捕獲された野生イノシシの豚熱感染拡大防止を前提とした取扱いの説明を受けた後、防護服に着替えて捕獲されたイノシシの処理作業を見学しました。
作業に関わるタイガー(株)社員の皆さんは、防護服や石灰、消毒液、さらに処理後の車の消毒など日頃、行っている作業を事前に説明して、麻布大学食品生命科学科の10名の学生さんはイノシシの入っている箱ワナに近づき写真を撮りました。
捕獲されたイノシシは食肉として流通できませんが、生まれてはじめてイノシシを見た学生さんの感想は「はじめてイノシシをみたので最初は感激したが、イノシシがぶつかってくるので恐怖をおぼえました」と。
美郷町にある麻布大学フィールドワーク実習は、今起こっている地域課題に対して学生さんが実際に体感して解決方法を探ることを目的としています。今回は全国各地で起こっている野生イノシシ豚熱感染の問題を現場で目の当たりにすることができました。