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高校1年生、美郷バレー満喫

11月22日、島根中央高校1年3組25名の生徒さんが「ふるさと学」の取り組みで、美郷バレーによる町づくりを学びました。

ふるさと学とは
地域を学習の場とし、体験学習を通じて地域社会の歴史、文化、経済や自然について理解を深めそれをもとに、地域社会の抱える問題や可能性を探究し、将来、地域社会において心身ともに豊かな生活を送れるとともに、地域社会に貢献するために必要な基本的素養や知識、技術、態度を養う。

島根中央高校HP https://www.shimane-chuo.ed.jp/tuition/18/tiiki/582/

メインはシカやイノシシの資源活用から地域づくりにつなげていく行程を1日かけて体験。表紙は、昼食時にお弁当と一緒に町内飲食店で調理しタイガー(株)さんが提供したシカ肉の竜田揚げを食べている様子の写真です。これまでの視察・研修に新たな体験メニューが初登場しました。
美郷町内はまだシカの生息数が少ないですが将来の増加を見込んで先を見越した取り組みをしています。町内で捕獲シカを広島市安佐動物公園のライオンの餌(屠体給餌)にする出口の取り組みと同じように飲食店や特産品につなげていく今後の展望をシカ肉の試食で学んでいただきました。

ふるさと学の一連の流れは、美郷町役場隣のみさと館(町民ホール)で町の担当者から座学を含めて美郷バレーの取り組みやふるさと学のプログラム・取り組み概要を聞きました。

広島市安佐動物公園のライオンの餌

その後、麻布大学フィールドワークセンターを見学した後、タイガー(株)さんが町内のイノシシやシカを捕獲する檻やワナの場所を案内して農作物の被害対策や捕獲後、食肉施設で食肉処理の工程を説明しました。

捕獲檻

農地や捕獲現場のあとは、捕獲したイノシシやシカは最後まで有効活用する“命を粗末しない”という2004(平成16)年、町が“おおち山くじら”地域ブランドの精神とおおち山くじら生産者組合設の取り組みを脈々と今に引き継いでいるタイガー(株)が昼にシカの竜田揚げを提供。ふるさと学のサプライズメニューとして食を通じて町づくりを感じてもらいました(昼食会場はタイガー(株)研修施設)。

昼食後は、研修施設前の獣害対策の研修圃場で柵の設置などの技術を学びました。

ふるさと学の最後のプログラムでは、乙原集会所(美郷町乙原)で獣害研究家“雅ねぇ”こと、井上雅央先生が登場。獣害対策地域づくりの話の後、青空クラフトのメンバーと膝を交えながらイノシシの革製品づくりを見学して交流しました。

引率の先生からは「ジビエに関する取り組みは生徒にとって印象に残る一日なりました」「集会所では地域の方とのふれあいをはじめ、温かい雰囲気の中で一日を振り返ることができました」と、生徒さんにとって「ふるさと学」にふさわしい学習の場になったと話されていました。