シカ肉を安佐動物公園のライオンの餌に
美郷バレーでは、美郷町と協定企業のタイガー(株)が駆除された鳥獣(シカ)の命を生かす取り組みとして、美郷町で捕獲されたシカの前脚や後脚を広島市安佐動物公園のライオンの餌として供給することがはじまります。 ※ライオンの写真提供:広島市安佐動物公園
今、動物福祉の観点から全国の動物園では捕獲されたシカやイノシシなどの野生動物を皮や骨がついた状態で
飼育している肉食獣に餌として与える(=屠体給餌)による動物本来の行動を引き出し、ストレスを解消することなど飼育環境を改善するための工夫が行われています(=環境エンリッチメント)。すでに安佐動物公園では、中国地方以外のシカを使ったシカの屠体給餌が行われていますが、このたび、美郷町からのシカの提供は中国地方では初めての取り組みになります。
10月11日、タイガー(株)から広島市安佐動物公園にシカ肉が納品されます。
11日朝7時30分、シカ肉の出荷準備の様子(美郷町 タイガー(株)美郷バレー中国営業所にて)。
安佐動物公園は昭和47年(1972)開園の家族や保育園、小中学校の遠足で誰もが一度は訪れる身近な動物園です。これを契機に従来の動物公園の環境エンリッチメントの効果による動物福祉の向上に加えて、シカの利活用による「命を無駄にしない」環境教育、中国地方の獣害問題の課題解決の一助への期待できます。
美郷バレーの取り組みの一つとして町とタイガー(株)は、安佐動物公園と一緒に10月22日(日)13時00分から安佐動物公園 肉食動物ゾーン8・ライオン飼育展示場前にて、美郷町のシカ肉を使ったライオンへの給餌の公開を行います。美郷バレーの新たな共創の実現につながりました。
10月22日の公開につきましては、あらためて美郷バレー構想・最新情報・「NOTE」でご紹介します。
お楽しみに!
(注)10/22(日)雨天の場合、または飼育動物の体調等に変化があった場合には屠体給餌が中止になります。