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国と文化をつなぐ架け橋に#インドネシア国際交流員

島根県美郷町にて国際交流員として活動するアネタさん。
私よりも日本語が上手なアネタさんにプライベートから、仕事との向き合い方までお聞きしました。

国際交流員(CIR:Coordinator for International Relations)は、
主に地方公共団体の国際交流担当部局等に配属され、国際交流活動に従事します。その職務内容から、応募者には高い日本語能力が求められます。

引用:https://jetprogramme.org/ja/

今は2年目です。2021年の12月からなのでもうすぐ3年目に入ります。

日本にはもともと興味があったんですか?

兄がアニメ好きなんですけど、兄の影響で。日本語がかっこいいなって思いました。
日本語を話せるインドネシア人ってあんまりいないから、英語はもう普通なので、ちょっと他の人と別のことをやってみたいなって思って。
ブリーチとナルトと、あ!しろくまカフェ可愛かったです!
あと、インドネシアで日本語はあまり知られていなし、秘密の話をするのに便利じゃないですか!笑

小6の頃から夢

マツダスタジアムでの美郷町PR活動

インドネシアの規定ってコロコロ変わるんですよ。毎年のように。ついていくのが精一杯で、毎回お客さんに説明するのがつらくなってしまったんです。すごく忙しい仕事だったので。ずっとこういう仕事をやり続けるって考えると、あんまりやりたくないのかなって辞めて。それから1年ぐらいフリーランスで活動して自分探しを始めた時に、昔の夢が国際関係の仕事がしたいなっていうのを思い出して。もう小6の頃から夢が国際関係の仕事をしたいと思っていました。死ぬ前に一回ぐらいそういう仕事をしたいなと思って。たまたま先輩からこういう募集があるんだよっていただいて、日本大使館に申し込んで、面接して、合格をいただきました。

美郷に来てからどんな仕事をしましたか?

バリまつりに向けペンジョール作り

美郷に来たのがコロナ禍だったので、注意事項を技能実習生向け翻訳する業務が多かったです。他にもいろんなことをしていますね。
小中学校にもいくし、ガムランも教えているし、インドネシア・バリ料理も教えたりするし、、あとは技能実習生のサポートかな。たとえば歯医者さんにいく時の書類関係だったり、在留カードの手続きだったり、マイナンバーとか、
学校ではインドネシアについて紹介したり、ガムランを教えたり、
 佐藤:「ガムランってインドネシアにいるときからやってたんですか?」
全然やってないですね、日本に来てから始めました。一応見たことと叩いたことがあるぐらいです。なんとなくは知ってるけど知らないことの方が多いです。

美郷にきてびっくりしたこと

美郷のカメムシは茶色い

カメムシがこんなにいること。前に住んでいた京都はいないし、ジャカルタにもいないんです。
 佐藤:「臭いですよねぇ、、」
いや、だんだんナシゴレンの香りに感じてきました笑
なんか似てると思うんですよね笑

最近はカメムシの匂い大丈夫になってきました。技能実習生さんにナシゴレンの匂いだねって言ったけど、理解してもらえませんでした。あと17時になったら流れる放送もびっくりしました。田舎ならではの一面もあるんだなぁって。インドネシアで聞いたことないし。

日本人とインドネシア人の感覚の違い

今は気にしていませんが日本に初めて来た頃は、日本人は約束だけして約束を守らないなと感じていました笑
 佐藤:「今度飲みましょうとか?」
そうです笑
それから全然何もなくて、インドネシア人からすると期待してしまうんです。
他にも「今度〇〇に連れて行くよ」とか言われるけど、全然連れて行ってくれない。そういうのは技能実習生のみんなもショックを受けていると思います。
良かったところはちゃんと時間を守ってくれるところですね。インドネシアで合唱団に入っていた頃はみんな遅刻していました。
だから日本人は時間は守るけど、インドネシア人は約束は守る。遅刻はするんですけど絶対来る。ドタキャンされたことはないです。

壁を作るんじゃなくて、橋をかける時代

私の契約が来年の7月なのでそれまでは美郷にいる予定です。ジャカルタに戻りたくはないかな、もし美郷に残れないとしても日本で仕事がしたいかな。
もちろん自分の国は好きですけど、活動場所は国外がいいかなって。
架け橋になりたいんです。ローマ教皇が言ったことがあるんです。
「今の時代は壁を作るんじゃなくて、橋をかける時代なんです」って。
それが頭に残っててやりたいなって。

友好協定30周年記念式典では翻訳を担当
現地の司会者に「インドネシア語上手いですね」と日本人に間違えられたようです。

マス村との関係をもっと続けたいですね。バリとの関係が30年も経っているのはレアですよね。他の地域はそんなに経っていないと思うんですけど、もっとこの町がバリの雰囲気を出せたらいいのかなって。やっぱりバリの町を目指しているじゃないですか。そこを目指す時にお力になれたらいいなかなって思います。
たとえば、バリ人に何か聞く時に私が翻訳するとか、バリ人じゃないので全部が全部分かるわけではないですけど、お手伝いできることはあります。あと国際理解にも力を入れたいと思っています。インドネシアのことあまり知らない人が多いと思うんです。インドネシアって聞いたらインド?とかバリ島ってインドネシアなの?って言われることが多いので。もっとこういう国や文化があるんだよってことをバリの人にも美郷の人にも伝えることができたらいいなって思っています。

インドネシアでは雪が降らず、日本に来て初めて雪だるまを作ったそう

アネタさんありがとうございました!
アネタさんの活躍によって美郷にはたくさんのつながりができています。これからも架け橋となってたくさんのつながりを期待しています!