これからも関わりたい美郷町のこと
はじめまして!
1ヶ月ほど大人の山体験で美郷町で過ごした、柴藤です。
美郷町では、ミニトマト農家で就農したり、地域の方の交流をしたり、山体験生と遊んだり、楽しい日々を過ごしたりしていました。
東京の柴藤
普段は東京の大学で心理学を学んでいます。
自分の専門性を高められるよう、毎日勉強してばかりの日々。
一人で行動することが多く、趣味はサウナや一人旅という、他の人から見たらなんとも内向的なアクティブ人間です。
そもそもここ、美郷町に山体験に来ようと思った理由は、
・長期で住みこみのバイトをしてみたい!!!!!!
これは一番最初の動機 わかりやすい
・都会に住んでいる人の価値観だけしか知らないので、地方に住んでいる方の価値観を知りたかったから
心理職に就いて人と関わる上で、さまざまな価値観に触れたい
・ライフプランの選択肢のうちに地方移住が入っているので、地方で実際に暮らして自分の目で見て、地方の良いところも悪いところも知りたかったから
地方移住の話を東京在住の地方出身者にすると、否定されることが多い
この3つです。
新しい体験ができる期待と、初めての環境に行く不安を抱えながら、東京を出発しました。
道中
前述した通り私は一人旅が好きなので、美郷町までの道中もこだわりました。(台風7号が来たので旅程は半分吹っ飛びましたが)
東京から岡山まで新幹線でワープし、
岡山から伯備線、芸備線、木次線を乗り継いで、出雲八代まで行きました。
出雲八代まで来た理由は…
奥出雲多根自然博物館! 泊まれる博物館です。
家族連れしかいない中、22歳大学生1人はめちゃくちゃ楽しみました。
翌日は木次線、山陰本線を乗り継いで、松江まで行き、そこでレンタカーを借りて、美郷町まで行きました。
美郷町に着いたら、役場や地域おこし協力隊の方が出迎えてくださいました。
先に来ていた山体験生たちとも一瞬で仲良くなり、居心地のいい空間で、これから約1ヶ月の体験が良いものになることを確信しました。
美郷町での暮らし
ミニトマト農家さんでの就農体験
農家で働く…なんて経験したことありません。
不安なので、東京のワークマンで必要そうな衣服を揃えていざ!向かいました。(作業時の服は一式揃えていただいています。)
8時から15時まで(休憩1時間含む)働くという形でした。
朝は大体6時に起床していたので、早起きが身につきました!
私は3つの農家さんを回りました。
農家さんごとに育てているトマトの種類や栽培方法が異なったりもしましたが、基本的な作業内容は同じです。
・芽かき (わき芽を摘み取る)
・葉かき (風通しと日当たりを良くするために葉を取り除く)
・誘引 (トマトの茎や枝を固定する)
・トマトトーンの使用 (ミニトマトの着果を促す)
・収穫
・選果
など…
他にも雑草取りや、実際に産直に出品するところまで見に行かせていただきました。
どの農家さんも親切に迎えてくださいました。
作業内容もわかりやすく教えて頂いて、わからないことがあったら遠慮なく聞けるような環境でした。
ある農家さんでは、コンバイン(米を収穫する機械)に乗せていただいたり
猫ちゃんがいたり…(かわいい!!!)
農業は一人で黙々作業をする時間が多く、私は時が経つのを忘れて作業をしていました。
ミニトマトを収穫するときの「プチ…プチ…」という音
空調ベストのファンが回っているモーター音
セミが「みーんみんみん」と鳴く音
自然に囲まれた環境で作業するといろんな環境音が聞こえてきて楽しい…
東京では経験できないことの一つでもありました。
こんなことを思いながら作業していると「休憩の時間ですよ!」と声をかけられ2時間経っているのに気が付く…という具合です。
先の未来、農業をして暮らすのもありかなと、選択肢が増えました。
カヌー体験・交流会
私が美郷町に来て、次の日にカヌー体験がありました。
美郷町には一級河川の”江の川”が流れています。
その川でカヌーをしました。
人生初カヌー!!
最初は全く進みませんでしたが、次第に要領を掴み、進むように。
カヌーの楽しさも含め、川と遊ぶことの楽しさを覚えました。
美郷町に来てよかったなと思うことの一つです。
また、広島の己斐地区と美郷町の子どもたちの交流会に参加させていただきました。
鮎の掴みどりに挑戦したり
カレーを食べたり
皆で花火をしたり
会場の設営や撤去のお手伝いなどもしました。
子どもたちに楽しんでもらおうと動いてはいましたが、私たちも楽しい経験をさせていただきました!
山体験生たち・地域おこし協力隊の方々
美郷町に来て本当によかった、と心の底から思うのは美郷町で関わった方々のおかげでした。
私は前述した通り内向的なアクティブ人間なので、集団で遊ぶことはもうしばらくはしてきてませんでした。
一人で過ごす時間が好きで、一人で考える時間が好きでした。
そんな私が、美郷町にいるときは、ほとんど人と一緒にいたのです。
常に他人と時間を共有するのが楽しくて、とにかく思い出を作りたいと思いました。
バラバラの場所から来た山体験生たち
皆性格は違えど、同じコンテクストを共有している人たちなので、とても居心地が良かったです。
はじめましての人たちと、こんな短期間で仲良くなれました。
滝に行ったり
水族館に行ったり
温泉に行ったり
また、私が美郷町にいる間、地域おこし協力隊の方々に大変お世話になりました。
モルックの楽しさを教えてくださったり
山体験生の歓迎会・送別会に来てくださったり
ホームパーティーに招待してくださったり
車で様々なところに連れて行ってくださったり
遊びながらながら、お話もたくさんしました。
みなさん個性的な方で、話していて刺激をもらえるし、何よりも楽しい。
地域おこし協力隊の方々には、美郷町という場所を選んで来ている、何か特別な良さを感じました。
美郷町にいて感じたこと・考えたこと
東京の生活での生活では得られない気づきを得られる良い機会になりました。
自分に関して気づいたことは
気の合う人とずっと話しているのが好き
川や山、自然が好き
農業は意外と向いていた …etc
こんな感じです。
どんな場所にいても自分は変わらないけれど、視点を変えて考えることができて良かった。
美郷町に来なければ、出会わない人・環境に良い影響を与えてもらいました。
また美郷町に来て、
地方創生とはなんだろう?
山体験生が美郷町に来ることで、日本にとって、また美郷町にとってどんな良いことがもたらされたのか?
美郷町だけでなく、地方の未来はどうなっていくのか?
皆が地方に望むことはそれぞれ違うが、どこを目指していくのか?
なんてことも考えました。
今まで「地方創生」というテーマで地方を見たことをなかったし、考えたこともなかった。
私は、都会で育ってきたし、これからも都会で住み続けたいと思っています。
しかし、美郷町のように、自然豊かな素晴らしい田舎は消えてほしくないです。
どうすれば良いんでしょうか。
私は美郷町に関わり続けることで、美郷町を応援したいと思っています。
そんなことしかできないけど、まず私にできることをしたい。
そんなことをこの1ヶ月で考えていました。
まとめ
美郷町で1ヶ月過ごしてみて、結論。
めっっっっっちゃ楽しかった〜!!!!!!
人生最高の夏休みになりました。間違いなく。
毎日全力で働いて、全力で遊んで、寝る時間が惜しいと感じるほどでした。(平均睡眠時間は5時間ほどでした…)
最高の自然環境と、最高の人たちに囲まれて、美郷町には大変お世話になりました。
感謝しても仕切れないくらいです。
ありがとうございました!
柴藤