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国際交流員の日常 #2 私のプレゼンのコツ

 私の仕事の内容を説明する時に「インドネシア、特にバリ島の文化のご紹介」と書きましたが、今まで何回もやってきたのはプレゼンです。初めてこういう仕事を任された時は不安ばかりでした。なぜかというと、日本語はある程度話せるとしても、日本で数名の日本の方の前で日本語でちゃんと説明できるだろうか。しかも、自分の国の説明ももちろんやったことはありませんでした。しかし、慣れていくと、自分の国の話を延々と話したくなってしまいます。実際プレゼンのスライドが60まで作ったことがあります。60まで作って聞く人はつまらなくないか?という疑問はあると思いますが、もちろん内容は文字だらけではありません。
 JETプログラムの国際交流員(CIR)ならではのプレゼンのコツがあります。それは「クイズを入れること」です。プレゼンを聞いてくれるようにまず興味を持ってもらうことが大事です。下の画像を見て、どう思いますか?

(インドネシアについてそのまま説明したら、こうなりがちです。)

上と下の画像を比較してみてください。インドネシアの人口をクイズのネタにしてみました。情報は上のスライドより少ないですが、観客を驚かせるほうが印象に残りやすいです。

「Aだと思う方、手を挙げてください」。。。と言いながらやります。因みに、このクイズを出した時に、よくもらった反応は「へえ~10位に入っているんだ。知らなかった。」です。
次に答えを出します。
話題を変える前にちょっと説明を入れます。

 クイズを入れることで観客に情報を与えるばかりではなく、一緒に考えましょうという形で観客がプレゼンに参加している気分になるではないかと思います。あと、「空白を埋める」より「選択肢を選ぶ」のほうが観客にとって答えやすいです。学校でやる時は先生たちから「アネタさん、次もクイズでやってください。」とよく頼まれました。もちろん全部が全部クイズにするわけにはいきません。観客のご期待や予想を裏切る内容が一番クイズに適しています。せっかくなので、ここで皆さんにクイズを出します。

(86%のインドネシアの人口はこの宗教の教徒です。インドネシア人全員は書類上、宗教を必ず持っています。私は生まれた時から宗教は既に決まっています。これはインドネシアの社会では珍しいことではありません。もちろん大人になってから宗教を変えた人もいます。)

答えは一番最後に出しますので、後で確認してください~ 

 さて、クイズのネタに適していないが伝えたい時に私がいつもやっていることは文字より画像や動画を優先することです。例えば、「ほとんどのインドネシア人の共通点」を下記のように説明すると、つまらなく見えてしまいます。こうなるのは一番避けたいですね。。

「 ほとんどのインドネシア人の共通点

  1. ご飯を食べるのが好き

  2. 辛い物が好き

  3. 手で食べるのがうまいと言う

などなど 」

文字ばかりで説明するよりはこういうスライドにしました。

(ご飯を食べるのが好き)
(辛いものが好き)
(手で食べるのほうがうまいと言う)

 多様性が富んでいるインドネシアなので、私一人では代表・説明しきれないところが数々ありますが、今後も国際理解に微力ながら貢献できればいいなと思います。また、この記事が少しでもご参考になったら、こちらも嬉しいです。

ところで、先ほどのクイズの答えは。。

(イスラム教が一番多いです!が、バリ島では一番多いのがヒンドゥー教です。)