地域の方々の温かさに触れ、感じたこと
自己紹介
初めまして!島根県美郷町で大人の山体験をさせていただいた日暮です。東京出身、滝好きの大学生です!私は3週間ほどシェアハウスで暮らしながらミニトマト農家で就農していました。
経緯
ここから少し、私が山体験生になった経緯をお話しします。私が山体験に興味を持った理由は、二つあります。
一つ目は、大学からの山のような課題の数々、難解な授業やディスカッションに疲れ切っていたからです。笑
初めての大学生活、1学期を乗り切った私は、小さい頃からずっと大好きな山と滝の癒しを求めて、ここ美郷町にやってきました。
二つ目の理由は、田舎暮らしというものに興味があったからです。20年間ずっと東京の下町で暮らしてきた私にとって、田舎で自然に囲まれて生活することは未知であり憧れでした。免許を取得した今ならずっと憧れていた田舎で暮らすという夢が叶うと思い、大学の長い休みを使って山体験に挑戦しました。
活動内容
今回の山体験は、地域の方々と交流するイベントへの参加とミニトマト農家さんへの就農の2本軸で進みました。
基本的に平日はミニトマト農家さんで働き、週に一回程度地元の子どもカフェやお祭りにお手伝いに行きました。
ミニトマト農家では、主にミニトマトの収穫、葉かき、成長促進剤のスプレー、空いているハウスの掃き掃除などを行いました。
私が一番好きだったのは葉かきという作業です。無駄な葉を切ることによって風通しを良くして、光合成を活発にさせる目的があります。作業服を花粉で真っ黄色にしながら集中して作業をするのはとてもやりがいがあります。
地域交流プログラムでは、地元の交流館での子どもカフェや蟠龍峡でのサマーフェスティバル、島根と広島の子どもたちの交流会のお手伝いを経験しました。
子どもカフェでは地域の小学生5人ほどがお客さんの接客をして、私は裏方としてドリンクとフードの準備をしました。
サマーフェスティバルでは、地域のお祭りグループの方々と一緒に、たこ焼きやかき氷を作りました。鮎の塩焼きもいただき、その美味しさに感動しました!!
交流会では、島根と広島の子どもたちが鮎の掴み取りや花火をしている中に入って一緒に楽しんだり、その準備をしたりしました。
地域の方々は想像していたよりもずっと明るく、オープンで、美郷町外からきた私も分け隔てなく仲間に入れてくれました。
感じたこと
毎日夜中までパソコンに向き合い、アサインメントを終わらせる生活から一転して、朝からたくさん体を動かす農家さんの仕事を体験したことで、自分に体力がつき、健康になったことを強く実感しました。
元気になると休みの日にも遊びに行けるようになり、人生が充実します!大好きだった滝めぐりやモルック、有名な観光地巡りをして島根県を最大限楽しめたと思います。
また、私はこの山体験に自然からの癒しを求めて参加したのですが、実際にはフレンドリーな地元の方々との交流でとても癒されました!
私が勤めていた農家さんでは、毎日美味しいおかずをお裾分けしてくれるおじいちゃんがいたり、ブルーベリー狩りや観光地に連れて行ってくれるおばちゃんがいたり、皆さんがたくさん話しかけてくれる温かい職場で働くことができました。
地域のお祭りでは、一緒に働いていた方々がとても面白く、常に冗談が飛び交っていて、私が都会では体験したことがないような楽しい経験をさせていただきました。
この地域には、出会った小学生に話を聞くと、みんな同級生は10人以下で、複式学級にいるという話をしてくれて、とても衝撃的でした。複式学級という言葉自体、美郷町に来て初めて知りました。子どもの人数が少ない地域で、2学年の生徒が同じクラスで一緒に授業を受けるシステムだと教えてもらいました。私は基本的に同級生が100人程度いることが当たり前の環境で育ったので、田舎地域では小中学校でこんな現状があることを初めて実感し、新鮮でした。この山体験では、自分自身がリフレッシュできただけでなく、新しいことをたくさん知り、素敵な学びが多くある機会でした!
これからのこと
私はこの山体験で素敵な方にたくさん出会いました。
美郷町には、人との距離感が近く、フレンドリーな方が多かったように感じます。ここで生活をしたからこそ、年齢や立場の違う人と関わることへのハードルが少し低くなりました。
大学に帰ったら、クラスメイトや同級生だけでなく、違う学年や国籍、バックグラウンドを持った人たちと楽しく関わりを持ってみようと思います。
また、美郷町には美しい自然が多くあって、夏の景色だけを見て終わるのは勿体無いので、また季節が変わったら美郷町に遊びに来ます。秋の紅葉や三瓶山で冬の星空を見に行けることを楽しみにしています!