地域おこし協力隊インタビュー|都賀本郷連合自治会配属 田中利典さん・紗江さん
こんにちは!島根県美郷町の地域おこし協力隊のぞえです。
現在(2024年7月時点)募集中の配属先で活動している地域おこし協力隊への活動内容や田舎暮らしについてのインタビュー第3弾になります!
美郷町の地域おこし協力隊が気になっているかた、美郷町に住んでいるけど地域おこし協力隊がどんな活動をしているか知らないというかたに読んでもらえたら嬉しいです。
今回は都賀本郷連合自治会の田中利典さん・紗江さんご夫妻です。
田中さんご夫妻はお子さん4人との6人家族です。元々バリに20年ほど住んでいましたが、利典さんのご両親の出身地が島根であること、長年住んでいたバリのマス村と美郷町が友好姉妹都市であることがきっかけで美郷町に見学に行った時に子どもたちが「住むなら美郷町」といったことで即決で美郷町に移住することになった仲良しファミリーです!
業務内容を教えてください!
紗江さん 美郷町の魅力を活かした商品開発とかをやっています
利典さん 彼女は地域の子供たちに向けた宿題会をやっていて月曜の放課後にみんなで宿題をして、宿題が終わったら遊んでといった活動をしていて子供たちのよりどころになっているなと思います。僕も商品開発でいろいろとデザイン方面を担当しています。作った商品は、地域の団体として出雲とか松江の観光地の方で販売しています。
都賀本郷の地域おこし協力隊のミッションと受け入れ先の雰囲気は?
利典さん 都賀本郷の受け入れ先の高橋さんが、とにかく盛り上げてくれと(笑)。とにかくこの町にとって良いことをしてくれたらいい!という本当に理解のあるかたで、おかげ様で商品を4、5個も開発できて、活動はとてもやりやすいです。私たちは地域にある元々の人間関係の中に飛び込んでいるので、地域の人たちと大事にしたいポイントが違ったりすることもありますが、それを踏まえて、私たちと地域の人たちとお互い誤解のないように間に入ってくださるので地域でも過ごしやすい!
ぞえ 受け入れ体制は受け入れ先以外にもありますか?
利典さん 自治会長が強い!元々島根県庁で働いていたかたで、いろんな制度的な事や衛生面とか詳しくて、何でも相談したら答えてくれたり、しかるべき人につないでくれたり、そのかたの奥さんも最強なんです。一緒に山に登って大きな鎌で切り開いてマタタビを取ったり(田中さんたちの開発した商品にマタタビを使ったマタタビコーラという商品があります)!
紗江さん 制度的に難しいことがあっても、どうやったら進めるかを常に考えてくれるんです。
利典さん 町全体を盛り上げていかないといけないよねというのを本気で考えていらっしゃって、その視野の広さにめちゃめちゃ助けられていますね。
紗江さん 2人とも元々役場だったり県庁のかただったりするので知っていることが本当に多い!
ぞえ かなり強力なバックアップ体制ですね!
どんな人が都賀本郷の協力隊に向いてそう?
紗江さん 何をやりたいかが決まっていなくても、何かやりたい!という人がいいかも。最初は探りさぐりやっていって、やりたいことが出てきたら伴走してくれる人がいるので。
利典さん それでいうと、地域おこし協力隊で来る人はまったく違う環境に来ると思うけど、違う環境を面白がれる人が来てくれたら一番良い気がしますね。
ぞえ なるほど。たしかに、都賀本郷のみなさんは楽しむのが上手なかたが多い印象です!
移住して大変だったことは?
利典さん 子育ては最初思い描いた環境と違ったかな。
紗江さん 子どもが4人いるんですけど、最初は今より外から来た人間への扱い方が分からなかったんじゃないかな。警戒心もあっただろうし。今は関係性も変わってきていて、私たちのあとから新しく来た子が増えたこともあるし、それぞれの関係性がシャッフルされたり、影響し合うことでいい刺激が生まれている気がします。
協力隊の活動で楽しかったこと、大変だったことは?
利典さん 商品開発するための予算をスピーディーに準備するというのが難しいかなと思っていたけど、地域の人がいろいろ考えてくれて、こうなったらうまくいくんだけどなというのを一緒に実現していっていますね。
紗江さん 商品開発はそれぞれ楽しいけど、イベントもいろいろやっていて、私は最初にお話しした宿題会の流れから、子供関連のイベントをいろいろやっています。ハロウィンはもう3回やっていて、お母さんたちで手作りしたお菓子をおばあちゃんおじいちゃんに預けて、仮装した子供たちがきたら渡してもらったり。ハロウィンのダンスをみんなで覚えてお菓子をもらったお礼に踊ったり。直近のハロウィンでは子供たちだけじゃなくてお母さんたちも本気の仮装をして100人くらいが大行列になって毎年楽しみなんです!あとは、クリスマスのイベントとして『逃走中』ならぬ『挑戦中』として、例えば『サッカー上手なママさんからボールがとれるか』とか、いろんな場所で大人と対戦していって、頑張った上でプレゼントがもらえるようなイベントをやったり。
利典さん その時はイベントは、導入でお母さんたちと動画を作ったり。敵役で歴代の校長先生・園長先生がと出てくれて「おまえたちミッションクリアできるのか!」と子供たちに語りかけてみんな大盛り上がり。
ぞえ 本格的な動画でスタートして、盛り上がりましたね!
紗江さん 楽しかったしまたやりたいな!
利典さん 田んぼで遊んだりもね。
紗江さん どろどろになって田んぼで寝っ転がったり、そこでちゃんと手で田植えもして、今度秋には稲刈りして、はで干ししておにぎり作ろうって言ってます。
紗江さん ケチャもあるね。
利典さん バリ人たちがマス村から来てくれたので歓迎しようということで地域、町、県外の人達とみんなでバリ伝統の芸能の『ケチャ』をやりました。「チャッチャッチャッチャ」ってね(笑) ちょうどそのタイミングで国際ワークキャンプという海外から来た人たちも参加してくれて楽しそうだったね!
国際ワークキャンプと言えば毎年『光の祭典』という秋の祭りがあります。元々バリにいたから儀式中心にすべての人生が回っているというバリの人の暮らし方にリスペクトがあって。その一端が日本でもあるんだ!という風にすごく思えます。朝に子供が着物着て、太鼓を鳴らして練り歩くんですよ。夜は神楽があって、竹灯籠があって幻想的なんです。生きることの根源みたいなのを垣間見れる気がして毎年ワクワクして参加しています。
紗江さん 誰もが参加できるというのもいいよね。だれでもウェルカムで参加させてくれるのもこのお祭のいいところ。
利典さん 夜の神楽のヤマタノオロチの演目には国際ワークキャンプできた海外から来た人が全員参加するんですよ!ストーリーに組み込まれているんです。
ぞえ 都賀本郷らしいですね!だれでもウェルカムな感じとか、イベントも楽しもうぜ!という雰囲気。
最後に未来の都賀本郷協力隊へメッセージを
利典さん 来てくれる人がいたら本当にうれしいし、お世話になっている高橋さんが僕らがいなくなったら事務所に一人になっちゃう。それはね・・・避けたい! あんなに町の未来のことを真剣に考えている人はいないし、何かやりたいなと思う人は是非きてくれたらいいなと楽しみにしています。
紗江さん 楽しもうという気持ちのある人に来て欲しいというのと、自分たちも全力でサポートしてもらったみたいに、私たちも全力でサポートしますので楽しみにきてください!待ってます!
インタビューに協力してくださった田中さんご夫妻ありがとうございました!
島根県美郷町の地域おこし協力隊に興味のあるかたは下記サイトをチェックしてみてください。また、美郷暮らし推進課のLINEでは個別相談も可能ですのでご活用ください!