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雅ねぇとキジ

この季節、「ケン、ケン」とキジの第一声。アオバトの「ア~オー、ア~オーア~」、イカルの群れの「しひち、にじゅうし(七×七 24)」ののんきな声、ウグイスの声も加わって混声合唱で新緑芽吹く、山くじらの郷の朝がはじまります。
キジを多く見かけるのは、集落で耕作しない田畑が増えて草原化しているため、繁殖期を迎えたキジにとっては格好のすみか、餌場になっているからです。草刈りをして突然、キジが飛び立って驚いた人も少なくないはず。
4月13日(土)午前7時、草原化している田畑で草刈りをはじめる“雅ねぇ”こと、獣害研究家 井上雅央(いのうえ まさてる)さんを見つめる1羽のオス。

雅ねぇの草を刈った後は、雅ねぇの遊び心(楽しく草刈り)を連想させる幾何学模様など様々な刈りあと。
この日は道路に跳ね上げられたマムシをみて「あっ、マムシ退治した(やっつけた)!」、「まだ小さいから大人のマムシがいるね」と。「もう2匹やっつけた、今年マムシ多いかも・・・」とマムシを多く退治することが草刈りの勲章に雅ねぇの仲間うちではなっています。
一方、草刈りの犠牲者も。「どうしてもカエル切ってしまうよね(笑)」
雅ねぇが草刈りをしている後は、カラスやトビの格好の餌場。後ろをついて歩いて楽をしてヘビやカエルの餌をゲット。

新型コロナが5類に移行して来月5月でまる1年になります。
移行までの間、移動制限や外出の自粛、大人数の集会の自粛など行動制限がかかる中も、雅ねぇはカラスやトビを家来に引き連れて黙々と草刈りをおこなってきました。
新型コロナに限らず、豚熱によるイノシシの利活用の制限などでも、できることをコツコツと自らやっていく姿勢はピンチをチャンスに!そして次のステップ、人の、地域の魅力につながっていくものだとキジは雅ねぇの草刈りの様子を長時間見つめていたように映りました。


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