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都賀行公民館主催 獣害対策研修会

6月22日(土)、美郷町都賀行の都賀行公民館で、同公民館主催の獣害対策研修会が開催されました。
この日はあいにくのぐずついた雨模様。気象庁が中国地方の梅雨入りを発表した日の開催になりました。
会場には主に都賀行地区の住民20名が参加。
講師は麻布大学フィールドワークセンター長・おおち山くじら研究所長 江口祐輔先生がクマやサル対策について講演、その後、美郷バレー課から、先月、美郷バレー協定企業の(株)テザックと共同開発した電柵線をつなぐ接続部材を紹介しました。

江口先生の講演ではクマやサル対策を中心に話されました。講演では昨年秋に研修会場の都賀行公民館裏の柿の木下でツキノワグマがあくびする等くつろいでいる動画を紹介すると参加者からは「えーっ」と驚きの声が。
江口先生からはクマ対策は集落のカキなどの誘引物をなくすことが大事ですと。
昨年の都賀行公民館裏のクマの出没から集落で一斉にカキのもぎ取りや柿の木の伐採をするなどの対策をしてクマの出没をなくした取り組みに対して江口先生から「全国でこんな対策(集落一丸となって誘引物除去)をしている地域はそう多くありません」とお褒めの言葉が。言葉の裏を返せば、簡単なようで簡単に実行できない取り組みの肝は、集落の年齢構成関係なく集落コミュニティが醸成されている証。
今年は島根県内ではクマの目撃情報が多発しています。誘引物をなくしてクマとの遭遇を低減していくことが一番の安全対策になることが参加者に伝わった講演になりました。
続いて美郷バレー課職員から、“楽ちん”をテーマに設置管理労力や省力化に力点を置いた接続部材を消化しました。実際に体験された男性の参加者からは「楽だねー、是非、使いたい」と。この製品は発表してから安来市や大田市、邑南町、県外では広島県などから問い合わせがあり、大変好評になっています。

今年10月2日(水)から10月4日(金)の3日間、1年ぶりに美郷町主催「美郷バレー・山くじらフォーラム」を開催します。10月2日の初日午前に江口先生が講演、午後から“雅ねぇ”こと獣害研究家の井上雅央先生、そして都賀行地区・都賀行公民館の副館長 布元明子さんの講演・発表があります。


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