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駆除したシカの命を無駄にしない

10月22日(日)秋晴れの広島市安佐動物公園。全ての動物公園の駐車場は満車で園内は多くの家族ずれで賑わう中、13時00分、ライオン飼育展示場前でシカの皮つきのモモ肉を高々とあげたライオンの飼育員さん。
駆除され、埋設されていたシカを最後まで使い切る命の大切さと、ライオンにとって野生の状態に少しでも近い環境がいいこと、人間と同じで時間をかけて食事をすることが健康にいいことなどを美郷町のシカをつかって沢山の家族に説明されました。
広島市安佐動物公園は1972年(昭和47年)開園。広島県内だけでなく、島根県からも修学旅行や家族のレジャーで1度は必ず訪れたことのある親しみのある動物公園です。
動物公園の入口ゲートを抜けるとヒヒ山(アヌビスヒヒ)からはじまり、クロサイやサバンナゾウなど希少な動物の飼育展示、子どもとふれあうことのできるわくわく広場など家族で何度来ても楽しめる動物公園です。

12時30分、昼食時のライオン飼育展示場前の様子。昼食時とあって人はほとんどいません。

13時00分ちょうど、飼育員さんの登場でメスのライオン2頭は給餌口で行ったり来たりそわそわしたように動きが活発になりました。飼育員さんが美郷町のシカの給餌の説明して13時15分ちょうど、ライオンにシカの餌を与えると。
飼育展示場前は50人以上の人だかり。

沢山の人をかき分けたその先には、オスのライオンがシカの皮や骨付き肉にむしゃぶりついています。
人が多すぎて写真がとりにくい状態でした。
2頭のメスのライオンのうち1頭は、2頭のライオンに横取りされまいとすぐにシカ肉を奥の高い場所まで運んで食べはじめました。

迫力ある食べっぷりに沢山の家族が入れ替わり写真を撮ったりされていました。

普段の餌である廃鶏などと違って約40分間時間をかけて骨だけ残して食べ終わったメスのライオン2頭は多くの観覧者と距離をおくように飼育展示場の奥の高台にじゃれあっていました。

今回は美郷町にとって産官学民の共創「美郷バレー」の取り組みの一つとして新たな町のノウハウ・魅力につながるとともに、「野生動物の命を無駄にしない・・・」“循環”というテーマで動物園の動物福祉の課題と地域の獣害問題・地域振興といった双方の課題解決の一助になることを願う取り組みになりました。


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