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美郷バレー・フォーラム見どころ3

フォーラム2日目の10月3日(木)も会場は「みさと館」。初日に引き続いて玄関ホールでは美郷バレー関連企業団体の様々な展示や特産品等の販売の催しがあります。
1日目と違うのは2日目のテーマが『シカ対策、美郷バレーの真骨頂“ピンチをチャンスに!そして魅力へ”』。
令和4年(2022)10月の前回フォーラムから丸2年が経過し、町が掲げる最重要性政策「人口減少」、その間に新型コロナ禍や野生イノシシの豚熱まんえんなど美郷バレーの取り組みにとっても試練の波がある中でこれだけのこと(この試練を理由に「やれん」「できなかった」と何もしなかったではなく・・・)をやってきましたという2年間を振り返りながらその取り組み発表と次につながる美郷バレーをお伝えしていきます。

テーマはシカ。

最初に美郷バレー参画企業のタイガー(株)取締役 小林さんの講演。同社は獣害対策にとどまらず、美郷町の豚熱まん延防止対策への協力やおおち山くじら生産者組合の設立マインドを継承し命を最後まで使い切る取組を山くじら(イノシシ)だけでなくもみじ(シカ)も含めて新規事業として美郷町や麻布大学など美郷バレー協定企業団体と連携して共創に取り組んでいる実践のお話です。

関連して、タイガー(株)が提供している広島市安佐動物公園 獣医師 野々上範之先生の講演です。美郷町とタイガー(株)から昨年4月12日にライオンへのシカ肉等のとたい給餌の話をもちかけ、その間の細菌検査等をクリアして9月18日決定、昨年10月22日に同動物公園で一般公開しました。多くの美郷町民の方からは「いいアイデア」、「思いつかなかった」、「最後まで使い切ることは大切」という当時はたいへんな反響がありました。中国地方のシカの提供ははじめてになります。野々上先生からは動物公園・飼育動物からのとたい給餌の意義などを話していただきます。動物福祉に通じるとたい給餌は、美郷バレー顧問・麻布大学名誉教授 田中智夫先生の専門分野でもあります。当日は田中先生も本フォーラムの監修者として3日間、参加されています。
滅多に聞く機会のないことですのでお楽しみに!

午後からは、とたい給餌やシカの取り組みと連携して麻布大学教授 島津德人先生が講演されます。島津先生は
食品機能性成分による口腔疾患予防効果などを研究されてきました。口腔疾患の研究経験を活かして、“食”と“口腔”に関わる研究に取り組まれる中、口腔細菌感染症である歯周病に注目して、ヒトと動物の共生科学に係わるユニークな研究に取り組んでおられます。こうした噛むことの大切さから人や動物の健康についてお話しいただきます。獣害対策や地域づくりだけでなく、健康福祉の話もありますので食や公衆衛生に関心のある方は必見です。

3人の講演後、ディスカッション『魅力に変える!シカの利活用の意義について』、コーディネタ―に麻布大学教授 島津德人先生、パネリストにタイガー(株)取締役 小林さん、広島市安佐動物公園 獣医師 野々上範之先生で美郷バレーの取り組みと今後へ取り組みも含めて討論されます。

美郷バレー・山くじらフォーラムは、獣害対策や地域づくり、町づくりの研修として開催しております。
秋からクマのカキをねらった集落への出没なども予想されます。「転ばぬ先の杖・・・」としてフォーラムを開催しています。美郷バレーの多才な強みと能力を有した企業団体を講師にした貴重な機会です、是非、美郷町民の方、町外の方、ご参加ください。お待ちしております。